不整脈・動悸
胸がドキドキする、鼓動が飛ぶといった「動悸」や「不整脈」の症状は、ご自身では判断が難しく、不安を感じやすいものです。当院の循環器内科では、患者さん一人ひとりの声にじっくりと耳を傾け、1日から7日間という長期間の記録が可能な「長時間心電図検査」を活用し、症状のわずかなサインも見逃さないよう努めております。心臓の違和感だけでなく「何科に相談すればいいかわからない」というお悩みも、女性医師が優しく受け止めますので、どうぞ安心してお越しください。健やかな毎日を支えるパートナーとして、精度の高い診断と温かなケアを提供いたします。
不整脈・動悸の原因
動悸や不整脈を感じる原因は多岐にわたりますが、大きく分けると心臓そのものの異常、身体の他の病気、そして生活習慣や精神的な要因に分類されます。当院では、どのような背景で症状が出ているのかを多角的に分析し、適切なアプローチを検討いたします。
生活習慣や加齢による影響
不整脈の多くは、加齢に伴う心臓の変化によって生じます。年齢を重ねるごとに心臓の電気信号が乱れやすくなるのは、ある種自然な現象でもありますが、放置して良いものかどうかを見極めることが重要です。また、過度な飲酒や喫煙、睡眠不足、カフェインの過剰摂取といった生活習慣が引き金となって、動悸が引き起こされることも珍しくありません。
特にタバコは心臓への負担が大きく、脈を乱す大きな要因となります。禁煙をご希望の方には、専門的なサポートも行っております。詳細については「禁煙外来」のページを参照してください。
ストレスや自律神経の乱れ
精神的な緊張や過労、ストレスによって自律神経が乱れると、心臓の鼓動が速くなったり、強く感じたりすることがあります。検査をしても心臓に大きな異常が見当たらない場合、心理的な要因が関係している可能性も考えられます。当院では女性医師による診療を行っており、家庭や職場でのちょっとしたストレスについても相談しやすい環境を整えています。
女性特有のライフステージと更年期
女性の場合、更年期におけるホルモンバランスの変化が原因で、激しい動悸やのぼせを感じることがあります。これは自律神経の調節がうまくいかなくなることで起こる症状の一つです。循環器疾患と更年期症状は重なり合う部分が多いため、専門的な視点での切り分けが必要です。更年期に伴うお悩みについては「更年期」のページを参照してください。
疾患による不整脈・動悸
心臓そのものの病気だけでなく、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)や貧血、脱水などが原因で脈が乱れることがあります。また、高血圧や糖尿病といった生活習慣病が長く続くことで心臓に負担がかかり、結果として不整脈を誘発することもあります。当院では血液検査や血圧測定、体組成分析などを通じて、全身の状態を把握することに努めています。
高血圧による心臓への影響については「高血圧」のページを参照してください。
不整脈・動悸によって引き起こされる病気
不整脈には「放置していても心配のないもの」と「命に関わる重大なサイン」の2種類があります。症状が一時的であっても、背後に重篤な病気が隠れていることがあるため、早期の診断が欠かせません。
心房細動と脳梗塞のリスク
不整脈の中でも特に注意が必要なのが「心房細動」です。心臓の一部が小刻みに震えることで血流が滞り、心臓の中に血の塊(血栓)ができやすくなります。この血の塊が脳へ飛んで血管を詰まらせると、重大な脳梗塞を引き起こします。自覚症状がない場合も多いため、健康診断などで指摘された際は、早急に精密な検査を受けることが推奨されます。
心不全への進展
長期間にわたって不整脈が続くと、心臓が効率よく血液を送り出せなくなり、心臓のポンプ機能が低下する「心不全」を招く恐れがあります。階段を上った時の息切れや足のむくみなどは、心臓が悲鳴を上げているサインかもしれません。早期に適切な治療を開始することで、今後の経過、つまり「予後(よご)」を良好に保つことが期待できます。
狭心症や心筋梗塞の可能性
動悸に伴って胸の痛みや圧迫感がある場合は、心臓に酸素を送る血管が狭くなったり詰まったりする「狭心症」や「心筋梗塞」が疑われます。これらは一刻を争う疾患であるため、違和感を覚えたら我慢せず受診してください。当院の循環器内科での診療については「循環器内科」のページを参照してください。
不整脈・動悸の処置や治療法
木村内科では、まず「その不整脈が危険なものかどうか」を判断するために、詳細な検査から開始します。患者さんのライフスタイルに合わせた無理のない治療計画をご提案いたします。
専門的な検査機器による診断
不整脈は診察室にいる時だけ現れるとは限りません。当院では、日常生活の中での心電図を記録できる検査に力を入れています。
- 長時間心電図(ホルター心電図)・・通常24時間の記録ですが、当院では1日から7日間という長期間の記録が可能です。たまにしか出ない症状も捉えやすくなります。
- 24時間血圧計(ABPM)・・診察室ではわからない睡眠中の血圧や、血圧の日内変動を測定し、心臓への負担を評価します。
- 迅速血液検査・・糖尿病の指標であるHbA1cなどをその場で測定し、生活習慣病の管理に役立てます。
- インボディ(体組成計)・・筋肉量や水分バランスを測定し、全身の健康状態を可視化します。
お薬による治療(薬物療法)
不整脈の種類に応じて、脈を整えるお薬や、心臓の負担を減らすお薬、血栓を予防するお薬(抗凝固薬)などを使用します。患者さんの年齢や体質、他に患っている病気を考慮し、ご自身に合った処方を行います。漢方を用いた、体にやさしいアプローチを併用することも可能です。漢方治療の詳細は「漢方診療」のページを参照してください。
生活習慣の改善とスポーツ指導
お薬だけに頼るのではなく、土台となる生活習慣を整えることも大切です。当院では健康スポーツ指導にも取り組んでおり、心臓に負担をかけすぎない適切な運動習慣のアドバイスを行っています。適度な運動は自律神経を安定させ、動悸の軽減に寄与することが期待できます。生活習慣病全般の管理については「生活習慣病」のページを参照してください。
不整脈・動悸についてのよくある質問
Q1. 動悸がしますが、しばらく様子を見ても大丈夫ですか?
A1. 症状が一時的で、すぐに治まる場合は生理的なものの可能性もありますが、めまいや胸の痛み、強いだるさを伴う場合は注意が必要です。自己判断は避け、一度心電図検査を受けることをお勧めします。当院では長期間の記録が可能な検査で、症状の原因を精査いたします。
Q2. 健康診断で「心電図異常」と書かれましたが、症状はありません。受診すべきですか?
A2. はい、ぜひ受診してください。心房細動のように、自覚症状がなくても将来的に脳梗塞や心不全を招く要因となる不整脈もあります。検査によって「治療が必要ない不整脈」であることを確認する(可能性がないことを確認する)だけでも、安心につながります。
Q3. ストレスで動悸がすることもありますか?
A3. 非常に多いケースです。自律神経の乱れが心臓の動きに影響を与えます。木村内科では、心臓の検査だけでなく、患者さんの背景にあるお悩みにも耳を傾ける診療を心がけています。女性医師による相談も可能ですので、リラックスしてお話しください。
Q4. 検査の時は入院が必要ですか?
A4. いいえ、当院で行う長時間心電図検査などは、すべて外来で受けていただけます。小型の装置を装着したままご自宅へ戻り、普段通りの生活を送っていただくことで、実際の生活の中で不整脈が出現するタイミングを捉えます。
院長より
不整脈や動悸の症状は、目に見えないからこそ「自分の心臓は大丈夫だろうか」と大きな不安を抱えてしまうものです。私たちは、長年診療を続けてきた経験を活かし、患者さんの不安を少しでも軽くしたいと考えています。特に当院の強みは、最大7日間にわたる心電図の記録ができる体制を整えていることです。これにより、週に数回しか出ないような原因不明の動悸に対しても、粘り強く原因を探ることが可能です。
当院は、名誉院長と女性院長の二名がそれぞれの専門性を活かしながら、アットホームな雰囲気で診療を行っています。循環器の専門的な診断はもちろんですが、それ以上に「お一人おひとりの声にしっかり耳を傾けること」を大切にしています。男性医師には話しにくいような更年期特有の悩みや、日常の細かな不安も遠慮なくお聞かせください。
地域の皆さんが、住み慣れたこの街で安心して、笑顔で過ごせるようお手伝いをさせていただきます。動悸や脈の乱れといった胸の違和感は、体が発している大切なメッセージかもしれません。些細なことでも構いませんので、まずは一度ご相談にいらしてください。スタッフ一同、温かくお迎えいたします。不整脈や動悸についての詳しい検査体制などは「医院案内・検査設備」のページでもご紹介しております。
